退職
メーカーで設計をやっていました。基本的にはパソコンに座り、一日中図面を描き、得意先や協力会社との打ち合わせなどが主な仕事でした。出張も多く、国内外問わず行っていました。
忙しいときは月に残業80時間が数ヶ月続き、納期に追われる日々。得意先との打ち合わせの日は、朝から吐き気や腹痛などに苦しめられました。プレッシャーとストレスで体調が徐々に悪化していきました。
友達からは『身体を壊してまでやる価値のある仕事なんてないから』と退職を勧められていましたが、給料が良かった為悩んでいました。たまにハローワークに行っても応募したい求人などはなく、あるのは派遣の製造業と介護職ばかりでした。その間にも体調はどんどん悪化していきました。
内容だけみると、学生の頃からやりたかった仕事の一つであり、誇りと責任感を持っていました。「部品メーカー」ではなく「メーカー」だった為、取扱説明書を作ったり、作業指示書を作ったりと付帯業務も多かったですが。
給料は高く、仕事内容にもそれなりに満足していましたが、やりがいの面では満足していませんでした。得意先との打ち合わせから始まり、設計、打ち合わせでの確認、修正を繰り返し図面を描いていきます。都度、得意先から承認を得ると、外注先、協力会社に発注、もしくは社内にて加工します。
製品がある程度出来上がってくると、得意先が確認の為、来社されます。そのような日も、朝から吐き気に悩まされていました。『ココを修正してください』『ココはこういうイメージで』など修正点があると、得意先の担当者が帰ったあと、残業になります。
その視察を数回繰り返し、無事に製品が出荷されます。製品は得意先に搬入され、他部署により設置、調整を終え「納入」となります。
その頃には、僕は次の製品の設計を始めており、始めから携わった仕事なのに最後は設置担当が締めてくるという感じで、やりがいはあまり感じていませんでした。
もちろん、給料面では十分満足していましたが。設計の仕事は経験と勘が大事だと言われています。ただ、ある程度のレベル以上になると、それ以上に「センス」が必要だなぁとずっと感じていました。
僕にはその「センス」が欠けている自覚がありました・・・。笑
「やりたい仕事=向いている仕事」ではないんですね。
体調もどんどん悪くなり、吐き気、中途覚醒、不眠等に悩まされていました。
大きな仕事が終わったあと、自分の中でやりきった感がありました。
また体調も限界だった為、退職を決意しました。勤続15年でした。